スタンプラリーで学ぶ、大人も楽しめる小田原城へ行こう!
今回は2016年に平成の大改修が終わった小田原城について紹介します。
小田原城は関東有数の城郭で、天守も復元されています。駅からも近く、新幹線も通っていますので、気軽に立ち寄ることができる城郭です。小田原城は日本100名城にも選ばれています。
Contents
小田原城の前に
小田原駅の西口には北条早雲がいます。北条早雲は5代北条の初代に数えられ、世間では下克上をもたらした斉藤道三、松永久秀と並び日本三大梟雄の1人とされていますが、民のために年貢を減らすなど、領民には慕われていたそうです。
小田原城とは
小田原城は神奈川県小田原市にある城郭です。
関東でも数少ない天守閣があるお城で、内部は博物館になっているため、お城好きでなくても楽しめるスポットになっています。ですのでお子様と一緒に来たり、恋人とのデートにもおすすめです。
アクセス
アクセスはJR・小田急線の小田原駅から徒歩10分ほどです。電車でのアクセスは抜群に良いです。また、箱根につながる箱根登山鉄道も小田原駅に乗り入れているため、箱根とセットでめぐることができる好立地にあります。
逆に駅から近いため、車でのアクセスは大変かもしれません。というのも、小田原城址公園には公園専用の駐車場が設置されておらず、周辺の有料駐車場を利用しなければならないのです。
営業時間
営業時間は公園には24時間年中無休で入ることができます。しかし、天守閣や歴史見聞館、SAMURAI館などの各施設は午前9時から午後5時までとなっています。(施設の入場は30分前までです)
料金
料金ですが小田原城址公園は無料です。自由に入ることができます。
小田原城址公園には天守閣、歴史見聞館、SAMURAI館の3ヶ所の有料スポットがあります。料金設定はこんな感じです。
見聞館 300円(100円)
天守閣 400円(200円)
SAMURAI館 200円(60円)
SAMURAI館 天守閣 600円(220円)
3か所共通 700円(250円)
※()は子どもの料金
個人的な感想としては、まあまあ妥当な値段設定じゃないかという感じです。
小田原城スタンプラリー
小田原城では土日祝日にスタンプラリーを実施しています。
このスタンプラリーは小田原城内の各スポットにスタンプが設置されており、全部集まると景品がもらえるとのこと!しかも無料!
これはやらねば・・ということで、景品が何かも分からないままスタンプラリーをやることにしました。
ちなみに台紙は馬出門のところでもらえます。台紙は順番に沿ってスタンプを押していくと大体すべての場所を網羅できる仕様になっているため、案内ガイド代わりにもなる優れものです。どこから来たのかを言うだけで子供だけでなく、大人も参加できるのでオススメです。
というわけで今回はスタンプラリーに沿って小田原城の魅力を紹介していきます。
馬出門
スタンプラリーのスタートにあたる正門です。現在の小田原城の入口になります。
この先には枡形と呼ばれる場所を通じて、馬屋曲輪につながっています。馬屋曲輪は馬を置いていた場所です。
こちらが馬屋曲輪です。広いですね
現在は案内所と授乳室があります。授乳室はここにしかありませんのでご注意ください。
銅門(あかがね)
本来であれば住吉橋を渡り銅門へと通じていますが、現在は工事中のようです。
遠回りして銅門の裏手に出ます。銅門は土日祝日には上に登ることができます。
内部はこんな感じです。中に入ったところでスタンプをもらうことができます。銅門は当時の工法を再現して再建しているそうです。
銅門は二の丸への入口となっている門のため、それだけにかなり広い枡形と、重厚感ある門となっています。
小田原城歴史見聞館
二の丸には現在歴史見聞館があります。こちらも入口にスタンプがあります。内部は有料ですが、スタンプは無料で押すことが可能になります。
小田原城には音や映像で楽しめる展示が多くあります。ここでもそうで、人形芝居やミニシアターなどを通じて北条時代を学んだり、江戸時代の小田原宿の様子を再現した展示など、楽しみながら歴史を学ぶことができます。
見聞館内部を紹介します。
見聞館では「エントランス」「北条五代ゾーン」「江戸時代ゾーン」「小田原情報ゾーン」に分かれています。
エントランスは鎧が迎えてくれます。
「北条五代ゾーン」では子供も楽しめるようなコンテンツが満載です。パネルで紹介する展示はもちろん、北条早雲の国盗り物語を紹介する「からくり紙芝居」やシアターにより小田原評定を紹介するコーナーなど展示のパターンが豊富です。
「江戸時代コーナー」では東海道でもかなり大きかった小田原宿を再現した展示です。私はこのような復元展示が子供の頃大好きでした。
「小田原情報ゾーン」では小田原の観光名所を紹介しています。
常盤木門
見聞館で小田原の歴史を楽しんだら、次はいよいよ本丸です。ハスが植わっている堀を進むと、本丸を守る門「常盤木門」が現れます。
ちなみに常盤木門のスタンプは堀を渡る前の場所にありますので注意しましょう。
常盤木門は小田原城内で一番大きそうな感じです。
SAMURAI館
SAMURAI館は常盤木門の内部を展示スペースとしています。内部は有料になっていますが、こちらも入口でスタンプを押すことができます。
SAMURAI館は名前の通り、武士の命である日本刀や鎧といった武具の展示を行っています。階段を上るとエントランスがあり、奥を向いて右側に日本刀、左側に甲冑が展示されています。
内部はこんな感じです。
左側の甲冑コーナーでは、近年人気を集めている鎧が5体展示されています。
奥のシアターではプロジェクションマッピングを利用した「花伐つ鎧」を見ることができます。武士の鎧に対する精神性や、死生観を見ることができます。説明や解説が一切ないプロジェクションマッピングで、音楽と映像だけで武士の世界観を表現しています。
中盤で武士が登場し、切り終わった後に桜になるシーンに普通に感動しました。私は理想のために戦い、散ったとしてもそれが未来へつながっている的なイメージを抱きました。
解説がない分、色々と考えることができますので、とてもよかったです。
そして刀の展示へとつながっていきます。刀本体はもちろん、刀のつばやなども展示してあります。
ちなみにここの1階では有料で、武士やお姫様、忍者のコスプレを楽しむことができます。大人300円、子供200円と大変リーズナブルな価格設定になっています。
天守閣が見えますので、写真も撮ることができます。
小田原城天守閣
小田原城の天守閣は鉄筋コンクリート作りですが、内部が博物館になっています。
1F、2Fでは常設展示となっていて、3F、4Fが企画展示です。
1Fでは江戸時代の小田原城や小田原宿に関する展示とシアターがあります。
中でもおすすめなのはシアターで、2本のムービーが順番に上映されます。
1つめは小田原城を順番に紹介するムービーです。こちらはいたって普通な感じ。発掘調査の様子や復元の様子を見ることができます。
2つめが個人的におすすめです。小田原城の開城前に氏政が氏直に早雲時代からの話を思い出しながら聞かせるという設定のショートストーリーです。普通に泣きそうになりました。最後の「昔話が過ぎたな…行くか…」っていう部分とか、ほんとによかったです。
2Fでは戦国時代の小田原城を紹介しています。こちらでは北条5代に加え、川越夜戦や小田原攻めの資料や映像コンテンツを見ることができます。
3F、4Fの企画展示では展示の内容が定期的に変わります。主に甲冑や武具、発掘したものなどが展示してありました。
最上階では欄干をぐるっと一周することができます。
景色はこんな感じです。こちらが石垣山一夜城方面です。
海も見ることができます。
小田原駅も見渡すことができます。
報徳二宮神社
報徳二宮神社は二宮尊徳を御祭神としています。二宮尊徳は小田原出身だそうです。
境内には怖い話(学校の怪談)で有名な二宮金次郎の像もあります。私の周辺の小学校では二宮金次郎の像はありませんでしたが、昔は小学校にあったとか。
スタンプは本殿の手前にあり、社務所では御朱印もいただくことができます。
本殿はこんな感じです。
やや小ぶりの本殿です。
郷土資料館
こちらがスタンプラリーのゴールになります。なお、景品がもらえるのは16時までですのでご注意ください。私も何だかんだ12時ごろに回り始めて、終わったのは15時過ぎでした。
景品は絵葉書でした。
北条早雲と天守閣を選ぶことができ、一人につき1枚だそうです。
冬桜イルミネーション
12月~3月はじめまで、小田原城ではイルミネーションをやっています。営業時間が終わる17時~21時にかけて、天守閣が彩られます。
小田原城のはイルミネーションというよりもプロジェクションマッピングで、天守に幻想的な桜が映像として映し出されます。テーマの通り桜をモチーフにした作品で、音楽とともに美しい冬桜を見ることができます。
開催期間は天守閣も延長営業しているそうで、お城の中からも映像を楽しむことができるそうです!
いかがでしたか?
今回は神奈川県の小田原城について紹介してきました。箱根の帰りに立ち寄れるスポットになっていますので、ぜひ皆さんも足を運んでみてください。