里見八犬伝の舞台である館山へ御朱印集めに出かけよう!
こんにちは!ゆうです。夏休みシーズンに入りましたね。おかげで観光地はどこも混雑しています。さて、今回は夏なので千葉県の館山へ行ってきました。
館山とは
館山市は千葉県南部にある市で、西に東京湾を臨み、安房地方の中心地となっています。気温も温暖で白浜などの海水浴場があり、夏場のビーチは人で溢れています。温暖な気候から、琵琶や花がよく育ち、館山の名産品となっています。
また、アロハガーデン(旧南房パラダイス)や館山フラワーパークなどの家族で遊べるようなレジャー施設も多い場所です。加えて東京湾と太平洋の海の幸に恵まれ、新鮮な魚を食べることができます。
海岸で楽しそうに遊んでいるリア充な若者たちを横目に、史跡探訪へ行ってまいりました。
悔しくないです。僕もリア充です。
館山の歴史
館山は江戸時代に作られた日本を代表する長編小説「南総里見八犬伝」の舞台でもあります。曲亭馬琴が28年の年月をかけて書いたこの大作は、江戸時代以降も輝きを失うことはなく、何度もドラマや映画、マンガや小説などで繰り返し取り上げられています。その人気は200年たった今でも衰えることがなく、本来の歴史の城主である里見氏よりも、八犬伝に出てくる里見氏のほうが有名になってしまうくらいです。
今回の史跡探訪は車で回りました。館山の史跡は結構離れているところが多いので、車かレンタサイクルで回ることをオススメします。
市の南側からフラワーライン沿いに館山方面へと巡ってきました。
安房神社
館山市街から車で約7分程度で着くことができました。こちらは安房国の一宮となっています。房総半島の南端の吾谷山(あづちやま)の山麓に位置しています。安房神社の創始は古く、2670年前とされているそうです。これは神武天皇が初代天皇として即位した皇紀元年です。
日本の産業の神様とされています。参道は桜並木となっているため、春には桜の道ができることでしょう。
神明造の美しい本殿と、それを守るような拝殿の姿です。
一宮の神社なので一宮御朱印帳が埋まります!
洲崎神社
こちらも安房国一宮です。洲崎神社は房総半島の突端付近にある、御手洗山に鎮座しています。この神社が有名になったきっかけは、鎌倉時代に石橋山の戦いで敗れた源頼朝がこの地に逃れ、源氏の再興を祈願した故事からです。それ以降武士の信仰が厚く、里見家、徳川家なども社領の安堵をしています。
階段が高いです。8月半ばに行われる洲崎神社の例大祭では、この階段を神輿を担ぎながら下りるのだから、すごい光景だと思います。一度はいってみたいですね。
この階段を抜けると、そこには絶景が待っていました。
鳥居の先には海へ向かう参道、そして海と空のグラデーション。をまるで景色を額で囲むような木々の緑・・・まるで絵画のような景色です。
渚の駅館山
ここではお昼ご飯を食べました。今回は千葉県名物のなめろうを頂きたいと思います。なめろうは鯵をたたき、薬味と味噌を加え混ぜたもので、猟師の料理でした。
ここの店では半分そのまま食べて、残りはだしでお茶漬けにするという「ひつまぶしスタイル」でした。ひつまぶしスタイルのなめろうははじめて食べました。生のなめろうが美味しすぎるため、個人的にはだしはなくてもいいかなと思いました。だし自体は美味しかったんですけどね・・・。
ここの見所はこれだけではありません!博物館が隣にあるのです。館山の海に関する資料や展示がしてあります。さかなクンギャラリーたるものもありました。
が!僕が特に興味を持ったのは捕鯨に関する資料と展示でした。館山も捕鯨がかなり行われていたそうです。今でも南房総市の和田では捕鯨した鯨を解体する場所があるそうです。これは現在では和田を含めて全国で5箇所しかないようです。
城山公園(館山城)
館山城址公園に「だんご」の文字を発見!早速行ってみましょう。醤油と鰹節が香ばしく、おなかが鳴ります。
さて、おなかもいっぱいになったところで、今度は館山城址を散策してみます。
館山城は連郭式の平山城で、戦国時代に安房をおさめていた里見氏が築城しました。そして里見義康が改修しました。遺構はほとんどが破壊されてしまっているので、城好きで特に建物が好きな方にはいまいちかもしれません。ここも現在では城山公園として整備され、市民の憩いの場となっています。
本丸からの景色はこちら。
城内は館山市立博物館の別館となっていて、主に「南総里見八犬伝」の関連資料が展示してあります。実際の里見氏の資料は、城山のふもとにある本館のほうにあるみたいです。今回は時間に限りがあったので寄れませんでしたが、そのうち行ってみたいです。全106冊からなる「南総里見八犬伝」は世界でも有数の、日本で最も長い長編小説です。
八犬伝は結城合戦以降、房総に移った里見氏の歴史を元に、里見家の娘である伏姫(ふせひめ)と8つの霊玉「仁義礼智忠信孝悌」を持つ八犬士の活躍を描いたフィクションで、関東から甲信越までを舞台としています。さらに各地の伝説なども取り入れており、壮大な構想と、波乱が織り成す作品です。
この作品は歌舞伎にもなり、江戸時代からすでに人気があり、各シーンや八犬士は浮世絵にも数多く書かれています。役者絵として書かれているものもあれば、武者絵として書かれているものもあり、凧などのおもちゃにまで登場するようになります。
興味がある方はぜひ一度読んでみてください!
鶴谷八幡宮
最後にやってきました。鶴谷八幡宮です。ここは安房国の総社で、もとは国府であった現在の南房総市にあったそうです。日曜日でしたが、とても静かで落ち着いた雰囲気の境内です。
上賀茂神社を思わせる広い参道の先に、社殿があります。こういうのを見ると、馬で走りたくなりますね。馬、乗ったことないですけど。
ここの神社の一番の見所は、拝殿の天井です。こちらの龍の彫刻は「百態の龍」という作品で、房州の名工である後藤義光の作で、館山市の文化財に指定されています。細部まで丁寧に作られていて、目を奪われました。着色がない分、素材が顕著に現れ、年月と共に味を加えているような感じです。
本日から、総社の御朱印帳始めることにします・・・。
まとめ
いかがでしたか?千葉県の館山。夏が始まったばっかりなのでビーチもいいですが、たまには歴史や文化に触れてみるのもいいかもしれません。ちなみに今回は寄らなかったのですが、戦争のときも館山は東京を守る場所として、軍事拠点のような場所でした。戦争遺跡も色々ありますよ!
今回の史跡探訪はここまでです。それではまた!