鉄道に全く興味がない妹を鉄道博物館に連れて行ってみた

大迫力の実物展示

最近「風景ばかりでなく、ポートレートも撮れよ」といわれてしまったので、練習として、妹のなっちゃんにモデルとなってもらいました。

出演料はアイスです。

安上がりな女で、お兄ちゃん助かります。

かがやきのパネルから顔を出すなっちゃん

というわけで、なっちゃんと一緒に鉄道博物館に行ってきました。現在は「てっぱく」の愛称で親しまれております。

「興味あんの?」と聞くと二つ返事で「ない!」と即答するなっちゃんです・・・

 鉄道博物館とは

本日伺う鉄道博物館は大宮駅からニューシャトルに乗り換え、1駅です。元は「大成駅」だったのですが、鉄道博物館開館に伴い、駅名が「鉄道博物館前」になったそうです。

鉄道博物館はもともと「交通博物館」という名称で2006年まで秋葉原のそばの万世橋にありました。

車よりも電車派だった僕は、子供のころ何度も足を運んだ思い出の場所ですが、気づいたら閉館してしまいました。新たに「鉄道博物館」として移転し、リニューアルオープンすると知ったのは、大学生のころでした。

かれこれ5年くらい「行きたい」という気持ちを燻らせてきました。そしてついに5年分の思いをかなえるときがきたのです。

新幹線コーデ

というわけで、期待に胸を膨らましつつ、鉄道博物館駅を出ます。今日のなっちゃんは新幹線をイメージしたコーディネートで来てくれたようです。意外と楽しんでいるようで少し安心しました。

 

エントランスからはSuicaで入場することができます。

入場ゲートが完全に改札です。鉄道好きにはたまらないでしょう。

 てっぱくグルメ!

恒例の「まずはご飯」

ということで、ご飯の時間です。博物館には食堂は2種類あります。

レストラン 「日本食堂」

レストラン 「TD」

です。他にも駅弁が売っている「駅弁屋」もあり、こちらは駅弁を買って、展示してある一部列車のスペースで食べることができます。

今回はレストラン2箇所で迷った挙句、「日本食堂」で食べることにしました。

エントランスのすぐ目の前にある食堂です。

 

こちらのレストランでは、今はなき新幹線の食堂車のメニューが食べられるということで、とても楽しみにしていました。新幹線の食堂車は、子供のころとても憧れがあったのですが、2000年に廃止となっているのです。僕が人生で初めて新幹線に乗った2001年の夏には、終了してしまっていたのです。

今回僕が選んだのは、「懐かしの列車食堂のビーフシチュー」です。

なっちゃんは「懐かしの駅食堂のハンバーグライス デミグラスソース」でした。

てっぱくグルメ

舌の上でトロッととろけるほど柔らかなビーフに、濃厚なデミグラスソースが絡まり、とても美味しかったです。20年越しの夢がかなえられて僕は幸せでした。

なっちゃんもハンバーグが美味しかったようで、ご満悦です。

ご満悦ななっちゃん

お腹もいっぱいになったところで、早速見学して行こうと思います。

 

博物館は主に1階、2階と屋外に展示があります。

鉄道の歴史を学ぶ…。ヒストリーゾーン

まずは鉄道博物館の名所、ヒストリーゾーンへ。

大迫力の実物展示

2Fのヒストリーゾーンでは鉄道が日本に入ってきた明治時代のことから、国鉄時代、JRへと移り変わってきた変遷を時代に沿って展示してあります。

2階についてまず目にするのは吹き抜けのギャラリーから見渡せる実物列車36台が展示されているスペースです。ここは鉄道博物館の顔のようなイメージになっている場所ですが、写真とはやっぱり別物です。

ヒストリーゾーン展示

2Fには国鉄時代の資料やJRになってからの沿革などが展示してあります。小さいころはこれらの資料は通過しましたが、実際一つ一つ読んでいくと、ここだけでかなり見ごたえがあります。祖父が国鉄で働いていたため、国鉄の制服には、僕も妹もそれぞれ思いを抱きながら夢中になりました。昭和のOLなっちゃん

気づいたらなっちゃんは飽きてしまったようなので、将来子供ときたときの予行練習ということで、我慢しましょう。昭和のOLみたいです。

大迫力のジオラマ

2Fにはもう一つの目玉である、ジオラマもあります。

迫力あるジオラマ

リニューアルに向けて一時的に見られなくなってしまうので、とりあえず一度見に来れてよかったと思いました。

このジオラマにはなっちゃんも夢中になっていました。自分が乗ったことある電車や、知っている電車などには反応してしまうから不思議です。ちなみにこのジオラマ、30分おきに10分程度のショーがあります。ショーの時間はギャラリーから出ないと見られませんが、ショーの合間では近くから眺めることができます。ゴジラ襲来?

と、ここでゴジラ登場です。模型が脱線事故を起こし、それを係の人が直しにきたところです。子供たちはウルトラマン!とかはしゃいでいました。純粋でいいですね。彼らもきっと10年後には「ゴジラだ!」って言ってますよきっと…

 企画展が開催されている企画展示室!

ジオラマルームを後にし、今度は企画展示室へ。

僕たちが訪れたときには「海を渡る鉄道」というテーマで、北海道新幹線開通に至るまでが細かく、貴重な資料と共に展示してありました。青函連絡船から青函トンネル開通、そして今春「北海道新幹線」が開通したところまで、時代に沿っての展示です。今の僕たちが感じる便利さの影の、先人たちの努力が垣間見られる場所でした。今後もこのような展示は、次の世代への子供たちへと引き継ぐ使命感みたいなものを感じます。

資料エリア

奥の展示室には万世橋時代に展示品として飾ってあった、懐かしい模型や資料などが詰め込まれていました・・・ちょっとショックでした。

鉄道好きな方はこの部屋が一番興奮するのではないでしょうか・・・。

鳴り響く汽笛!転車台の実演ショー!

転車台の実演ショーの時間が来たので見学することにしました。

機関車の本物の汽笛も聞けて、転車台が動いているところも見られて、とても良かったです。なっちゃんの目も転車台に釘付けでした。機関車自体ほとんど知らないので、もちろん汽笛も聞いたことがなく、かなり印象に残りました。

実演ショーに夢中のなっちゃん

さて、ショーも終わったところで、まずラーニングゾーンへ。

鉄道の仕組みが学べる!ラーニングゾーン

ここでは鉄道に関する仕組みのいくつかが体験できます。まずなっちゃんが向かったのはレールの仕組みの体験コーナーです。

ここでは車輪やレールがない状態の箱を運ぶときの必要な力と、レール、車輪をつけた状態で引くときの力について身をもって体験できます。

比べるのは、レール・車輪がない状態、車輪のみがある状態、木のレール・車輪の状態、鉄のレール・車輪の状態の4つです。鉄のレールは木のレールに比べて摩擦が少ないため、小さい力で動かすことができます。

摩擦について体験するなっちゃん

つぎは車輪の傾きについて。上から転がす3種類の車輪はそれぞれ内側から外側、外側から内側に斜めになっているもの、水平のもの。これらがカーブのときにどうなるかを比べることができます。

車輪の傾きの体験をするなっちゃん

またブレーキの仕組みや、枕木の機能、敷石の役割など、今の鉄道を形成している要素の体験や説明などが体験できます。かなり充実した展示となっています。

また自動ブレーキの仕組みなど最新の技術も体験できるのがすごいところです。

 ダイナミックな実物展示!ヒストリーゾーン1F

1Fに降りてみましょう。

ヒストリーゾーンの1階部分へ。

実物の電車の展示が36台あります。中には古い電車もあり、珍しい御料車もあります。御料車とは皇室専用の列車で、現在では使われておりませんが、昭和天皇のころまでは使われていました。こちらの車両は芸術的な車両で、外装、内装ともにかなり豪華に作ってあります。

皇室車両

また、アプト式の車両や、蒸気機関車、旧国鉄時代の通勤列車など、バラエティー豊かな展示です。旧新橋停車場をイメージした部分などもあり、鉄道好きな人はほんとに楽しいと思います。僕も楽しかったです。鉄道に興味がないなっちゃんもここの展示には大興奮。楽しそうでした。

新橋駅の復元

奥のほうにはちょっと前まで走っていた僕たちの記憶にも新しい、中央線の旧車両や、新幹線の0系、200系など、つい最近引退した車両がいっぱいいました。なっちゃんは0系がお気に入りみたいで、新幹線の車内で、乗った気分になっていました。

0系となっちゃん

やはり0系は他の車両に比べて特別で、愛着がすごくありました。個人的には僕世代の「夢の超特急」の代名詞の新幹線は100系だと思うので、もう少し100系の展示もほしかったですね・・・。

 

外にも車両が展示してあります。「しおさい」と「あずさ」です。駅弁を買った場合、ここの車内で食べることができます。車両は国鉄色の特急列車。しおさいは京葉線を走っていたので、遠い昔の記憶の片隅にこの車両はあります。もちろん乗ったことはないので、次回きたときはここでお弁当もいいかもしれないなと感じました。

外の車両展示

ちなみにこちら側の広場では、ミニSLも走っているそうです。また新幹線の形をした遊具などもあるので、小さいお子さんには公園的な遊び方もできそうですね。

さて今度は反対側の広場へ向かってみます。

 乗ってびっくり大興奮!ミニ電車!

こちらでまず乗ったのは、ミニ電車!

ミニ列車

乗るときちょっと恥ずかしかったですが、24歳と22歳で乗車しました。

車内はこんな感じで、さすがに少し狭いです・・・。

でも楽しかったですけど!しかも無料で乗れるのはいいですね。

運転できるミニ電車

次はこちらのミニ電車。こちらは200円かかりますが、実際に運転できるようです。

なっちゃんは興味津々なので乗ってみることにしましょう。車両は選べないのですが、僕たちが乗ったのは常磐線の特急「ひたち」でした。

4駅あるので2駅交換のつもりで乗ったら、なっちゃん2駅目過ぎても代わってくれず・・・2駅目過ぎたところで交換。二人してかなりはしゃいでいました・・・。

運転に夢中のなっちゃん

正直、大人でも楽しいですよ・・・これ・・・。もっと高くても全然乗ってしまうレベルで楽しいです。行ったら恥ずかしがらずに乗ってみてください!

 夢中になること間違いナシ!運転シュミレーション!

そして鉄道博物館の醍醐味、普通の運転シュミレーションもできます。シュミレーションの機械も5台くらいありますし、一駅交代なので、割と待ち時間少なかったです。なっちゃんもやってみました。はじめてやるようですが、3メートル以内に止めることができていたので、満足そうでした。

運転に真剣ななっちゃん

(僕は10メートルオーバーランです。向いてないですね、はい。もともと時間を守れない僕には…)

 まとめ

さて、そろそろ日が暮れてきました。お土産を見てかえることにしましょう。

なっちゃんは「てっぱく限定」のキティボールペンを3本購入。うれしそうです。

お土産を買うなっちゃん

ほんとはもっといっぱい欲しかったとか。僕らが発見した限りでは、「てっぱく限定キティ」のペン類は6種類くらいありました・・・。

ちょっと本人は心残りがあるようでしたが、最後に感想を聞いてみました。

「超楽しかった!また来たい!」と結構なテンションです。

何が一番よかったか聞いてみたところ、ミニ電車の運転と運転シュミレーションが、非現実的な体験としてかなり深く印象に残ったようです。

 

行ってきました感想としまして、子供から大人まで、あまり興味がなくても楽しめるスポットでした。また、デートとかでもいいかもしれません。体験コーナーが豊富で非日常を味わうことができます。

 

いかがでしたか?興味を持った方は是非「鉄道博物館」へ足を運んでみてください!

鉄道博物館