水のまち久留里を散策しよう
こんにちは。ゆうです。
今回は千葉県南部のまち、久留里について紹介します。
Contents
久留里とは
久留里は千葉県君津市の内陸部にある小さな町です。房総半島の真ん中ら辺の山間の地域で、戦国時代には安房の里見氏が久留里城を拠点としており、江戸時代には久留里藩が置かれていました。
アクセス
久留里へのアクセスは、車だと館山自動車道の君津ICから一般道を30分程度。
電車でのアクセスはJR内房線の木更津駅から久留里線に乗り換え、40分程度で久留里駅に着くことができます。ローカル線に揺られながら眺める田園風景は個人的には結構オススメです。
久留里の見どころ
今回の散策の見どころを紹介します。
JR久留里線「久留里駅」
久留里線は関東を代表するローカル鉄道で、内房線の木更津駅から久留里を経由し、上総亀山駅を結んでいます。千葉県のJRで唯一電化されていない路線で、ディーゼル車が使われている路線です。
また、久留里駅の木造駅舎もローカル線感が漂っていて素敵です。
駅前には観光案内所があります。中にはちょっとした展示スペースがあり、鉄道関連の資料や行き先表示などが展示してあります。
久留里城
久留里で一番の見どころは久留里城です。
久留里駅から南側に20分くらい歩いたところに入り口があります。ふもとに駐車場もあるのですが、入り口へと続く道が狭くてすごくわかりにくいです。
駐車場は君津市森林体験交流センターと同じで、駐車台数も十分。しかも無料ですので車でのアクセスも良好です。ただし、駐車場は16時30分までなので夕方行く方はご注意ください。
久留里城は戦国時代に里見氏が拠点とした城で、千葉県屈指の山城です。
久留里城の始まりは武田氏で、その後安房の里見氏へと支配が移っていきました。戦国後期には安房の里見氏と関東の覇者北条氏によって激しい戦いが行われました。
その後、小田原平定の後に豊臣秀吉によって里見氏は久留里城を含む上総の所領を奪われ徳川家康の所領となりました。また、江戸時代には久留里藩の藩庁として栄えました。
久留里城は水豊富な山城で、上っている過程でよく水が沸いているのがわかります。久留里城は築城後三日に一度雨が降ったことから、別名を「雨城」と呼ばれるようになったそうです。
登山道も整備されていて、山城としては歩きやすくなっています。とはいえ山城ですので、平山城とは比較にならないくらい急峻な坂道になっています。
駐車場から10分くらいで到着する開けた場所が、久留里城の二の丸です。
久留里城資料館
二の丸には久留里城址資料館があります。
こちらの資料館も無料で入ることができます。開館時間は9時から16時30分で、月曜日と年末年始は定休日なのでご注意ください。
主に市内の出土品や刀剣などが展示されています。
薬師曲輪
個人的に一番好きなのが二の丸にある薬師曲輪です。
ここから見る久留里の城下町が好き。天守からよりも薬師曲輪の方がより外側に位置しているため、城下がよく見渡せます!
新井白石像
久留里城の二の丸跡付近には江戸時代の幕政を支えた新井白石の像があります。
私は千葉県出身ですが、新井白石の出身が千葉県だったとは知りませんでした。二の丸には資料館もあります。
天守
久留里城の天守閣には無料で入れて、最上階からは久留里のまちが一望できます。
天守からの景色はこんな感じです。天守はやや奥にあるため、周りの木々によって視界を遮られてしまうことがちょっと残念。
ちなみにこの天守は模擬天守で、実際は隣にある天守台の上に立っていたとのこと。
こちらがその天守台です。
まつぼっくるり
久留里城から久留里駅に向かう途中にあるパン屋さんです。
小腹がすいてきたのでパンをいくつか購入しました!普通においしかったですが、夕方だったのであまり残っていませんでした…。周辺に住んでいる方に人気があるんでしょうかね!
水のまち久留里
久留里は湧き水が豊富な町で、いたるところに水源があります。
駅前の水くみ場にはたくさんの人が水を汲みに来るそうです。私も久留里に来ると必ずペットボトルに持ち帰ります。
夕暮れの久留里駅も素敵です。
子どもが電車を見たいというので、駅の外で電車が来るのを待っていたら、駅員さんが「入ってもいいですよ」と言ってくれました。
普段見ないような短い編成のローカル線を間近で見ることができて、とても喜んでいました。駅員さん、ありがとうございます!
一足延ばして…
久留里は房総半島の中央に位置しているため、内房、外房どちらへでもアクセスしやすくなっています。
内房側に足を延ばせば、マザー牧場や木更津、外房方面に向かえば、鴨川シ―ワールドや濃溝の滝にも近いです。
お城好きの方におすすめなのは、久留里城から大多喜城へいくコース。大多喜城は徳川四天王に数えられる本田忠勝が晩年を過ごした城として有名です。
私も近いうちに大多喜に行きたいと思います。
それでは今回はこの辺で。