御朱印帳を持って東京十社を巡ろう!

東京十社御朱印帳

こんにちは。

さて、今回はいつものように場所を紹介するのではなく、東京十社をまとめて紹介します!以前の記事で京都五社を紹介しましたが、東京にも「東京五社」「東京十社」があります。

東京(江戸)には神社がいくつもあります。それでは東京十社の成り立ちから…

東京十社の成り立ち

 

明治天皇が大政奉還の後、江戸は新しく東京として、「近代国家」がスタートしました。目まぐるしい変革の中で明治天皇は、東京の鎮護と安寧を祈るために、准勅祭神社として、東京十社を定めました。

その後、東京は全国の首都として政治、経済、文化の中心として栄えました。そして昭和天皇はこれを神様のご加護のおかげとして、昭和天皇が即位して50年にあたる、昭和50年に東京十社廻りを企画しました。

そして現在では、数年前から御朱印が流行りだし、老若男女問わず御朱印ブームとなりました。御朱印とは、寺院や神社の参拝の記念に押してもらうもので、若い子の間ではスタンプラリー感覚で楽しんでいる人もいます。最初は紙で貰うものだった御朱印ですが、御朱印帳ができ、現在では御朱印帳も、デザインが美しいものや、可愛らしい柄のものが登場してきました。

東京十社の御朱印帳

東京十社には東京十社のみを収容することができる専用の御朱印帳があります。10枚分ですのでもったいない感じは否めませんが、中には各神社の専用ページと御由緒、簡単な説明などが書かれています。

東京十社御朱印帳

紫がベースとなり、シンプルで美しい御朱印帳です。価格は1200円で、そこに御朱印料がプラスされます。

東京十社のどこの神社でも購入することが可能となっていますので、興味のある方はぜひ一度挑戦してみて下さい。また、初心者の方にはぜひオススメです。私もそうだったのですが、はじめてすぐだと「どこから回っていいかわからない」という状況に陥ります。そういう意味では道しるべとしてもいいと思います。

あと、はじめは御朱印もらう時、緊張していました。私は東京十社めぐりを通じて御朱印集めの火がつきました。

東京十社

つつじが有名な根津神社

根津神社は東京メトロ千代田線の根津駅から徒歩5分程度でたどり着きます。

こちらの神社はつつじが有名で、3000株植えられているそうです。つつじの時期にはつつじ祭りが開催されます。

表参道から入ると、まず目に入るのは楼門です。

根津神社

本殿は権現作りで朱色の美しい佇まいです。こちらの神社は本殿・幣殿・拝殿・空門・正門・楼門の全ての建物が現存であり、全て国の重要文化財に指定されているそうです。

根津神社

平将門ゆかりの地・神田神社

神田神社は別名「神田明神」と呼ばれています。明神と呼ばれる神社は日本に数多く存在しますが、ご祭神は平将門公です。平将門と言えばたたりが有名です。平将門公は日本三大怨霊に数えられています。

そんな将門公を祀る神田明神は江戸に鎮座して1300年の歴史を誇る神社です。

神田神社

江戸時代には総鎮守とされていました。

現代では商業の神様として有名ですね。初詣には多くのビジネスマンが訪れ、その光景がテレビで放映されますね。

神田神社本殿

神田明神では「神田祭」が有名で、「山王祭」「深川八幡祭」と一緒に江戸三大祭に選ばれています。

スカイツリーを望む亀戸天神社

亀戸天神社は藤と菊が有名な神社です。

亀戸天神社はJR総武線亀戸駅と錦糸町駅のほぼ中間にあります。歩いた場合、亀戸駅から10~15分程度でしょうか。こちらは天神の名の通り、菅原道真を祀っています。

スカイツリーと亀戸天神

スカイツリーと神社というコラボレーションも近くにある亀戸天神社ならではの景色です。

亀戸天神社

菅原道真といえば、日本三大怨霊の1人です。他の2人は、平将門と崇徳天皇です。

藤原氏による大宰府に追いやられた話が有名ですね。そしてその怒りを静めるために建立されたと伝えられているため、天満宮や天神という神社は基本的に菅原道真を祀っているのです。

学問の神様といわれ、湯島天神や北野天満宮、太宰府天満宮などには受験生が訪れますよね。絵馬に書いてある内容もほとんどが受験に関するものだったりします。

亀戸天神

こちらの亀戸天満宮の橋は葛飾北斎が描いていることでも有名です。

 

重厚感ある白山神社

白山神社は加賀の国の一宮であり、そこから勧進したと伝えられています。都営三田線白山駅から徒歩数分の場所にあります。

白山神社入口

白山神社では御朱印は紙でしか対応してもらえないので、紙でいただいて貼り付ける形がよいと思われます。

白山神社

白山神社はあじさいが有名で、梅雨の時期にはあじさい祭りが開催されます。白山神社から白山公園にかけて3000株のあじさいを見ることができるそうです。

白山神社

本殿は渋さの残るつくりになっています。小じんまりとした神社で個人的には結構好きカモです。

 

東京十社最北にある王子神社

以前「自然があふれる王子の飛鳥山公園へ家族でお出かけ」の記事で紹介した王子神社も東京十社の一つです。

王子神社はJR京浜東北線・東京メトロ南北線の王子駅から歩いて5分ぐらいでたどり着くことができます。東京十社の中で一番北に位置しており、江戸の北側を護ってきました。

王子神社

音無川がふもとに流れていて、江戸の行楽地「飛鳥山公園」も近くにあります。

源義家が奥州征伐の時に立ち寄ったと伝えられているそうです。王子権現と呼ばれ、江戸幕府の将軍からの信仰も厚かったようです。

王子神社本殿

本殿は権現造りの堂々たる佇まいです。

 

東京五社にも数えられる日枝神社

日枝神社は東京メトロ南北線・銀座線・丸の内線・千代田線の溜池山王駅からすぐの場所にあります。

東京には自社仏閣が数多く残っています。今回は東京十社を紹介していますが、東京五社というグループもあるのです。東京五社は東京で格式の高い神社を指します。

日枝神社

武蔵国の総社だった「大國魂神社」、明治天皇を祭った「明治神宮」、明治以降の戦争において戦没した英霊を祭る「靖国神社」、縁結びの神様としてここ最近注目を集めている「東京大神宮」、そして日本三大祭・江戸三大祭に数えられる山王祭が行われる「日枝神社」です。

日枝神社

日本三大祭には京都の「祇園祭」大阪の「天神祭」東京の「山王祭」があります。日本で盛大なお祭を指します。そして江戸三大祭には、神田明神の「神田祭」、富岡八幡宮の「深川八幡祭」が選ばれています。

 

東海道の入り口にある品川神社

品川神社は京浜急行の新馬場駅からすぐの場所にあります。JR品川駅からだと徒歩で15~20分くらいでしょうか。

品川神社

品川は東海道の江戸の前の宿場町として栄えました。品川宿は京浜急行の北品川駅から新馬場駅の辺りまで広がっていたそうです。そんな品川宿に鎮座していたのが品川神社です。

正面の長い階段が目に付きますね。

品川神社

階段を上った先には本殿が堂々と迎え入れてくれます。

品川神社

 

江戸一の八幡宮・富岡八幡宮

富岡八幡宮は東京メトロ東西線の門前仲町駅東口から徒歩5分程度の場所にあります。都営大江戸線の門前仲町駅は西側なので、徒歩だと10分くらいかかります。

富岡八幡宮は東京深川にある、江戸で一番大きな八幡様です。江戸の東側を護っています。八幡宮も全国に数多く存在しますが、八幡宮は武士の神とされ、源氏の守り神として建立されています。

富岡八幡宮

富岡八幡宮で行われる「深川八幡祭」は江戸三大祭に選ばれています。

このお祭りは別名「水掛祭り」と呼ばれ、沿道の観衆に清めの水が浴びせられます。担ぎ手と観衆が一体となって盛り上がるお祭りです。

富岡八幡宮

本殿は神明造でとても美しいですね。

伊能忠敬も全国を旅する前に富岡八幡宮で旅の無事を願ったそうです。

伊能忠敬像

都心の真ん中にある赤坂氷川神社

氷川神社は東京メトロ千代田線の赤坂駅から徒歩数分、JR浜松町駅から徒歩5分程度の場所にあります。

少し中に入るので分かりにくいですが、たどり着くことができました。氷川神社は大宮にある本宮が有名ですが、武蔵国一ノ宮でした。

氷川神社

都心の真ん中にあるにもかかわらず、境内には緑が生い茂っております。

御祭神はスサノオノミコトとクシイナダヒメノミコトです。赤坂氷川神社は関東大震災の時も被害が少なく、江戸時代の趣を残しています。

赤坂氷川神社

本殿自体はさほど大きくありませんが、歴史を感じることができます。

 

関東のお伊勢様・芝大神宮

芝大神宮は都営大江戸線の大門駅が最寄り駅となっています。大門駅から徒歩5分程度で行くことができます。伊勢神宮とのつながりが深いことから「関東のお伊勢様」と呼ばれていたそうです。

芝大神宮

本殿は近代的な神社で、とても美しいです。また、この付近には芝公園や芝離宮、増上寺、東京タワーなど魅力的な場所が数多くあります。

芝大神宮

 

以上が東京十社です。

まとめ

僕もあまり御朱印は興味がなかったのですが、1冊御朱印帳を買ってしまったら、「東京十社」2週間くらいで揃えてしまいました…。

空いているページが埋まっていく感覚と、それぞれの神社の個性的な御朱印に惹かれ、意外とはまってしまうのです。もちろん御朱印を書く人によって多少の違いはありますが。

今年に入って始めた御朱印集めですが、「東京十社めぐり」「全国一宮巡り」「その他」の三冊同時進行で集めています。「東京十社」は終わりましたが、「全国一宮」はコンプリートできるか不安です…。

 

いかがでしたか?もし興味があればぜひやってみてください。

また、参拝の記念に押してもらえば、御朱印帳を見ることで自分の歴史を振り返ることができるかもしれません。

さて、それではこのへんで失礼します。

根津神社

神田神社

亀戸天神社

白山神社

王子神社

日枝神社

品川神社

富岡八幡宮

赤坂氷川神社

芝大神宮