岡山のデートは岡山城と後楽園でのんびりとお散歩デートを!
今回は岡山の中心地である岡山市街について紹介いたします。
岡山の中心地には「岡山城」と岡山城主の築いた庭園で日本三大庭園に数えられている「後楽園」があります。岡山市内には路面電車が走っており、どこか懐かしいような気持ちにさせてくれます。
それでは岡山駅からスタートです。
岡山は江戸時代までは吉備の国として栄えていました。また、桃太郎神話の発祥の地ですので、駅前には太郎君がいます。
水面に浮かぶ漆黒の岡山城
岡山駅から徒歩15分~20分で岡山城に着くことができます。天然の堀として城の防御の役割を担っている旭川にぶつかると右手に岡山城が見えてきます。
岡山城が見えてきましたね。さっそく攻め入ってみましょう。
中央に流れる旭川の右側に見えているのが岡山城です。ちなみに川に左側には後楽園があります。
とりあえず入ってみましょう!
城門
岡山藩二代目藩主池田忠雄によって完成した岡山城は、数々の城門で守られていましたが、明治維新後の廃城令によって現在も残る石山門だけとなりました。石山門も空襲により焼失してしまいました。
立派な門が再建されていますね。
石垣
岡山城は石垣もなかなか魅力的な城郭の一つです。
岡山城の石垣は豊臣時代の城郭から壊されることなく改修や増築を重ねて現在に至っています。ゆえに改築した時代の技術がそれぞれ盛り込まれている石垣の博物館です。
こちらは豊臣時代の石垣です。
戦国時代の主流であった野面積みから、打ち込み接ぎなどの進化を経て、切込み接ぎまでふんだんに使用されています。他にもいろいろなところで石垣を見ることができます。
月見櫓
月見櫓は岡山城では数少ない現存の建築物です。
城門と同じように岡山城の増改築に際して、本丸の搦め手に建てた江戸時代初めの隅櫓です。二階の城内側は廻り縁側を設けて開け放した佇まいで、日常の生活にも使用できるような構造となっています。
月見櫓の名前の様にお月見に使用することもあったそうです。
岡山城天守
その漆黒の壁の色から、岡山城は別名「烏城」と呼ばれています。ここでお城の色についてですが、一般的に言われている特徴として、豊臣家の城は黒壁、徳川家の城は白壁です。ここは豊臣時代の五大老のひとりである宇喜多秀家が作った城なので、黒壁となっています。豊臣時代の大坂城の影響を受けて、格調の高い作りになっています。
天守台の形が、普通は四角形をしているのに対し、岡山城では不等辺五角形になっています。ゆえに天守閣が見る角度によって全然違う形をして見えます。
天守の形態は梯郭式の平山城で、5重6階の複合式望楼型天守です。漆黒の天守閣に金色の装飾、特徴的な形をしています。
こちらから見ると形が違いますよね。しかし、残念ながら空襲で当時の天守は消失してしまい、現在建っているのは再建された天守です。
西側に対して防御が固められているのは、対織田や徳川を意識した宇喜多家によるものか、徳川を意識した小早川秀秋によるものか…。実際はどうなんでしょうね。
岡山城は天守閣の入場のみ料金がかかります。300円と比較的お財布にやさしい入場料です。
また、隣接する回遊式庭園「後楽園」との共通券が560円で販売しております。後楽園は400円のため、140円お得になります。
こちらは天守の最上階からの景色と金のしゃちほこです。この天守は再建なので、全てコンクリート造りになっていて、中は博物館になっています。後楽園側の景色ですが、まるで鯱が旭川を泳いでいるようですね。
ここで各階の様子を紹介します。
6階は岡山市街を一望できる展望フロア。
5階では宇喜多秀家の父親である宇喜多直家に関する展示。
4階では岡山城築城や戦災以前の姿を紹介。
3階では宇喜多・小早川時代の歴史展示。
2階では池田氏の時代の歴史展示。
1階ではお土産や茶店など。
地下では戦国時代の映像コンテンツなどが置かれています。
大名も愛した名勝、後楽園
岡山後楽園は、岡山藩主池田綱政公が家臣の津田永忠に命じて、元禄時代に完成させた、日本を代表する大名庭園です。
穿った見方かもしれませんが、後楽園は東を意識して作られた岡山城の出城のようにも見えますよね。
芝生や池、そして築山などが水路で結ばれ、歩きながら見ることのできる「回遊式庭園」です。その後も藩主の好みでアレンジは加えられましたが、江戸時代の姿を大きく変えることなく、現在にも残されています。また、池田家の記録や文献が数多く残ったため、歴史的な変遷を知ることのできる場所です。
後楽園は完成当初は、藩主の静養の場、かつ賓客を接待する場所として使われました。その後藩内の人々にも見ることが許されるようになっていきます。そして明治維新をむかえ、岡山県へと譲渡され、一般公開されるようになりました。
後楽園から西側を望むと、岡山城の天守の頭が木々の間から顔を出します。
何度か災害による被害を受けている後楽園ですが、江戸時代の絵図に基づき、復旧されました。夏と秋にはイベント、夜間特別開園「幻想庭園」が開催されます。
大人で400円、子供140円とリーズナブルな価格で楽しく散策することができるのでご家族でもおすすめです。
建物
藩主の居間として、後楽園の中で最も重要な建物とされていました。しかしこちらの延養亭も戦災で焼失してしまい、現在の建物は復元だそうです。今年からプロジェクションマッピングで盛り上げてくれるそうです。
こちらは現存する建物だそうです。風情を感じるスポットですね。
こちらの建物の真ん中には水が流れています。回遊で疲れた足を休めるにはちょうどいいスポットです。
築山
築山は後楽園の中央に近い位置にあり、庭園を見渡すことができるスポットです。
また東側から西側に向かって写真を撮ると、築山と天守閣のコラボ写真を撮ることができます。
川・橋
川もいたるところに流れ、中央には池もあります。
こちらは八つ橋と呼ばれ、8枚の板で形成されています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は岡山市内の「岡山城」と「後楽園」について紹介してきました。
駅近でお城や大名庭園に触れることができますし、オススメのスポットです。岡山駅は四国への玄関口にもなっていますので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
岡山城は岡山の街の発展を見守ってきたため、街の象徴として現在でも人々に愛されているのですね。是非一度訪れてみては!