名古屋城へ行こう!名古屋城の魅力と見どころ
こんにちは!今回は関東を離れ、中部の中心地、愛知県名古屋市に遠征して来ました!今回は「伊勢は津でもつ、津は伊勢でもつ、尾張名古屋は城でもつ」と詠われてきた名城、名古屋城です。しゃちほこが有名ですね。名古屋城は、縄張りなどもよく残されており、日本100名城の1つにも数えられています。
僕は2年ぶり2度目の名古屋城で、遠距離恋愛をしている名古屋嬢と再会する気分です。城だけに。
名古屋城とは
名古屋城は名古屋離宮として維新後も現存していました。そして昭和5年には城郭建築における初めての国宝に指定されました。しかし運命の昭和20年・・・。第二次世界大戦の時に名古屋大空襲で消失してしまいました。今は再建されていますが、コンクリート作りです。もし今でも現存のまま残っていたら、姫路城に並ぶ美しさの城だったと思います。
名古屋城は地下鉄名城線の「市役所駅」から徒歩5分です。梯郭式の平城で天守は連結式の5重5階地下1階の作りになっています。
名古屋城の歴史
名古屋城は織田信長の居城であった那古野城の跡地に作られました。
1600年に関が原の戦いで勝利した徳川家康の命により、豊臣方への備えの城として、名古屋城や姫路城、彦根城などを中心とした豊臣包囲網を作成しました。名古屋城の普請は城作りで有名な加藤清正を中心とした西国大名です。天守や櫓の工事は小堀遠州などが行いました。尾張の初代藩主は徳川家康の九男である義直で、その後は御三家筆頭の尾張徳川家の居城として、栄えることとなりました。
きしめん亭
名古屋城内部にあるきしめんの店です。今回はここできしめんと味噌カツのセットをいただきました。きしめんは名古屋名物です。
味噌カツも名古屋の名物です。味噌は意外と甘めで、見た目ほどしつこくないです。
お腹もいっぱいになったところで、名古屋城に攻め入りましょう。
二の丸庭園・那古野城跡
一番最初は16世紀前半に、今川氏親が尾張進出の拠点として、柳の丸がこの地に建てられた最初の城であったそうです。この城は現在の二の丸にあたります。その後、織田信長の父、織田信秀が今川氏豊から奪い、織田の領地となりました。織田信長は、この城で生まれたとされています。信秀が城を移し、信長が城主となりますが、信長が清洲城に城を移したことにより、廃城となりました。
現在では完全に二の丸に当たるため、以降はほとんど残っていませんが、若き日の信長を妄想しながら歩けば、何か見えてくるかもしれません。
二の丸のそばには加藤清正さんがいらっしゃいます。
加藤清正といえば熊本城が有名ですが、こちらの名古屋城の縄張りも彼によるものです。像は石垣用の石材を運んでいるときの姿です。
門
こちらが大手門です。大手門も空襲で焼けてしまい、コンクリートによる再建ですが、かなり立派に復元されています。ちなみ門は3ヶ所、櫓も3ヶ所、空襲でも焼けずに現存し、それらは重要文化財となっています。
名古屋城本丸御殿
本丸御殿とは、藩主の住居兼政庁となる建物です。
この本丸御殿も国宝として指定されるほどの名建築でしたが、天守と同様に、空襲で消失してしまいました。もし残っていたら、日本城郭建築及び、書院造邸宅の最高傑作として世界遺産に登録されていたと思われます。しかし地元の後押しにより、現在復元工事が行われています。幸い、消失したのが最近であるため、写真が多く残っており、現物に忠実に再現することができそうです。
一番の見所は、名古屋城の本丸御殿の豪華絢爛な装飾です。江戸城の本丸御殿よりも豪華だった名古屋城の本丸御殿は、3代将軍徳川家光が名古屋城御殿に泊まった時に不機嫌になったという話まで伝わっています。本丸御殿最初の部屋の襖絵は、山月記の李徴を連想させるような迫力のある猛虎です。
障壁画は色を中心とした虎や松、鷺など花や動物の力強い描写の絵から、線をしなやかに描いた中国の故事に基づいた繊細な帝鑑図など様々です。
上位の間には、柱に漆を塗ってあり、天井まで高く作られています。
人がいなく、時間に余裕があれば、何時間か見ていられそうな飽きない部屋です。
重厚感あふれる緑瓦の大天守
名古屋城の大天守は層塔型と呼ばれる形態で、5層7階建てで鉄筋コンクリート作りです。特徴は現存天守で最大の姫路城の2倍以上になる容積を持っています。現在の古くなったコンクリート作りを耐震対策のために、木造で再再建しようという話が出ているそうです。
白壁に青銅瓦の緑色が空と見事に調和し、絶妙な美しさです。破風と唐破風が折り重なって、見事な配列ですね。城自体の大きさも特徴のひとつですが青銅の緑色の瓦を使用している城は少ないので、覚えやすいと思います。
また、なんといってもしゃちほこが有名ですね。
「しゃちほこ」とは、伝説上の動物である「鯱」であり、鴨川シーワールドや名古屋港水族館にいる白と黒の海のギャングではありません。鯱は「姿が魚で頭は虎、尾ひれは上を向き、背中に沢山のとげがある」生き物だそうです。鯱は夫婦一対となっています。鯱は火事から家や建物を守るために、屋根の上に飾られています。
この金鯱、実は昭和の時代にうろこが盗まれたことがあるそうです。うろこだけでもかなり沢山の金が使われているので、かなりの値段になると思います。けしからんですね。
まとめ
さて長々とマニアックな内容となってしまいましたが、名古屋城が好きなので許してください。
ちなみに名古屋城の100名城のスタンプは正門前の総合案内所にあります。
今回の史跡探訪は名古屋城限定となってしまいましたが、次回名古屋にある素敵な史跡をできる限り紹介していきたいと思います。それではまた!