下町風情あふれる柴又で食べ歩きを楽しもう!
今回は東京都葛飾区にある下町「柴又」について紹介します。
Contents
柴又とは
柴又は葛飾区にある観光スポットで、柴又帝釈天を中心に江戸時代から門前町として栄え、「男はつらいよ」の寅さんゆかりの地としても有名です。門前町の一番の魅力といえば食べ歩きです。
アクセス
電車でのアクセスは京成金町線の「柴又駅」が最寄り駅になります。
都心からだと直結電車は通っていないため、常磐線の金町で乗り換えるか、京成線の高砂で京成金町線に乗り換える必要があります。
駅から参道が続いており、食の誘惑を断ち切り歩けば、帝釈天までも5分ほどでたどり着きますので、アクセスは良いといえそうです。また、参道も風情が溢れる建物が並んでおり、目を楽しませてくれますので、歩いても駅から遠いという感覚はあんまりしませんでした。
車でのアクセスはまあまあです。というのも、周辺の道がかなり入り組んでいたり、一方通行があったり、始めてくると迷ってしまう可能性は少しあります。
ただ、駐車場は便利で、コインパーキングだと1時間400円くらいで、高くついてしまいますので、少し歩くことになりますが河川敷にある「寅さん記念館」の駐車場を利用することをおすすめします。こちらの駐車場は1日500円ですので、コインパーキングよりかなり安く駐車料金を抑えることができます。
柴又の街を散策
柴又の見どころを紹介します。
柴又駅
柴又駅には寅さんとさくらの銅像が立っています。以前は寅さんの像だけだったのですが、寅さんの妹さくらの銅像が2017年に作られ、寅さんが旅に出るときの別れのシーンをイメージしています。
柴又駅は「関東の駅100選」に選ばれています。理由は「男はつらいよ」の雰囲気に合う和風な造りという点だそうです。「男はつらいよ」は私の世代にはあまりなじみはありませんが、国民的映画なんですね。
柴又駅参道の食べ歩き
柴又は仲見世がおいしいです。食べ歩きデートにもオススメです。
おせんべい
おせんべいは仲見世の定番ですね。
柴又のおせんべいは「金子屋」「浅野屋」「立花屋」の3店舗あります。
こちらは浅野屋のかた焼おせんべいです。
浅野屋では堅焼を購入しました。中までしっかりと焼けていて、かなり堅めです。
さっそく食べ比べてみましょう。
立花屋の普通焼おせんべいはこちらです。
小ぶりなサイズですが、60円でしたので食べ比べができるのはうれしいですね。焼き方の関係なのか、立花屋のほうが味はしっかりしみていた感じがしました。浅野屋は歯ごたえを楽しめた感じです。
草団子
草団子は柴又の名物ですね。
草団子は「高木屋」「とらや」「吉野家」などたくさんのお店が存在します。
高木屋
高木屋のお団子は小ぶりなのに160円とちょっと割高ですが、おいしいのでオススメです。あんこもそこまで甘くなく、食べると口の中にヨモギの香りが広がります。
とらや
とらやは焼草だんごの文字にひかれて買ってみました。
普通草団子は焼きませんよね。とらやの焼草団子は焼いた草団子に醤油をつけ、さらに周りに刻みのりをまぶしたものです。とても新鮮な気分になりました。
こちらは1本150円でこちらは4玉ついています。
吉野家
ひときわならんでいる店舗は吉野家です。
吉野家の草団子も他と変わっていて、こちらは大つぶのものを1つずつ購入可能です。
1つ54円でいただくことができます。お団子のなかで一番粘り気がある草団子でした。個人的にはもうちょっとあんこをつけてほしかった…。大きさに対するあんこの量が少なく、最後の一口はあんこなしで食べることとなってしまいました…。
精進料理の定番、お蕎麦
柴又でおそばを食べるなら、仲見世のそば処「やぶ忠」がおすすめです。
やぶ忠のお蕎麦はコシがあり、しまっていておいしいです。切り方にむらがあるのも様々な食感を楽しめます。
こちらはさくら御前です。名前の由来は「男がつらいよ」の寅さんの妹のさくらです。店内は寅さんの映画ポスターが貼られています。和風の店内で、2階には座敷席も用意されています。
さくら御前はお蕎麦に加え、天ぷら、蕎麦がき、味噌田楽、なめこおろし、焼きおにぎりなどの小鉢がついてきます。
寅さん御前もありましたが、おそばを一杯食べたかったため、私は天ざるそばにしました。
こちらは1200円の天ざるそばの大盛です。大盛にすると200円増しですが、ボリューム満点です。つゆがちょっとしょっぱめです。天ぷらはエビ、キス、カボチャ、ナス、ピーマンと1200円に思えないボリュームです。
最後の蕎麦湯を飲むと心が落ち着きます。
うなぎ
今回はウナギや鯉料理は食べませんでしたが、柴又にはうなぎ屋と鯉を食べられるお店が何カ所かあります。いずれはウナギを食べてみたいと思っています。
その他のお店
い志い芋羊かん
こちらはい志いの焼き羊羹です。
香ばしい焦げ具合と、バターの塩気がアクセントとなり、口に含んだ瞬間に甘みが倍増します。まるで焼き芋のような口当たりです。1本150円とちょっと高めですが、一度食べてみる価値があると思います。
昔懐かしの駄菓子屋さん
昔懐かしい駄菓子屋さんです。
薄暗く乱雑としている店内は見ているだけで楽しくなってしまう雰囲気で、子どもの頃を思い出すことができます。
こちらの焼鳥屋さんでは焼き鳥はもちろん、オススメはモツ煮です。特に冬のここで食べるモツ煮は格別です。
柴又帝釈天
駅から参道をまっすぐに進むと、柴又帝釈天の二天門が見えてきます。
二天門
こちらの二天門は入母屋造瓦葺の楼門で明治時代に作られています。
全てケヤキの木を使って作られており「固く」「腐りにくい」ケヤキの性質を生かしています。年月を感じられる門になります。
帝釈堂
帝釈天は日蓮宗のお寺で、江戸時代に開かれました。正式名称は題経寺といい、日蓮宗の寺院となっています。「男はつらいよ」にも登場するだけでなく、夏目漱石の「彼岸過迄」にも登場します。
帝釈堂は二天門の正面に位置し、手前に拝殿が設えてあります。帝釈堂のみどころは何と言っても彫刻です。数多の彫刻は細部までしっかりと施してあり、見ていて飽きない寺院です。
400円で中を歩くことも可能です。近くで眺めてみたい方にはオススメです。
寅さん記念館
寅さん記念館は山田洋二監督の作品「男はつらいよ」に登場する寅さんの記念館です。
トイレや柴又で唯一の授乳室、休憩所や売店などもあります。休憩所ではイベントをやっていることもあり、落語などを無料で見ることができるかもしれません。
営業時間
午前9時~午後5時です。第3火曜日と12月第3火・水・木曜です。年末年始もあいていますので初詣に合わせて訪れるのもいいかもしれませんね。
料金
寅さん記念館の料金は山田洋次ミュージアムとの共通券で、一般500円、子供300円、シルバーが400円です。山本亭の共通券もありますので興味がある方はぜひ一緒に回ってみてください。
記念館の内部の所要時間は1時間程度です。
記念館の内部には映画の撮影スタジオセットが展示されており、映画の名場面と一緒に展示されています! 展示が多くあり、じっくりまわると時間がかかります。
私はもちろん世代的にも男はつらいよの映画は見たことがありませんが、昭和の雰囲気のあるセットはとても楽しめました。また、当時の映像も見ることができます。
金町から柴又まで、京成電鉄が通る前は人力電車が通っていたようで、人力電車の模型も展示してありました。6人~10人乗りの車両を人が押すという今では考えられないような仕組みです。
山田洋次ミュージアム
山田洋次ミュージアムは「男はつらいよ」や「幸せの黄色いハンカチ」「武士の一分」など様々な名作を生みだした監督です。
山田洋次ミュージアムでは彼の映画について詳しく知ることができます。ちょっと展示は少ないですが、寅さんミュージアムの入場券で入ることができるので、別館のような感覚で楽しむことができます。
矢切の渡し
以前千葉県の松戸について記事を書きましたが、そこで登場した矢切の渡しの対岸が柴又になります。柴又も水戸街道の大きな中継地点でした。
矢切の渡しは土日は今でも観光用で運行しています。
いかがでしたか?
下町の風情が漂う門前町「柴又」の街は老若男女問わず今でも人気です。
比較的年配の方が多い印象ですが、デートをしている若いカップルも意外と見かけることが多かった印象です。
ぜひ訪れてみてください。