自然と文化が調和する上野恩賜公園を散策しよう!

上野恩賜公園入口

今回は東京都台東区にある上野公園と動物園について紹介します。

上野恩賜公園の概要

上野恩賜公園は言わずと知れた桜の名所で、毎年桜の時期にはテレビなどでも目にするかと思います。上野恩賜公園は自然と文化が調和した魅力的な場所で、いつも老若男女問わず多くの人でにぎわっています。

アクセス

上野公園は東京メトロ・JR線の上野駅と京成線の京成上野駅のすぐそばにあります。

東京都心の北東部で、千葉や埼玉方面からのアクセスが抜群によいエリアにあります。近年、上野・東京ラインが通ったことにより、神奈川方面からのアクセスにも便利になりました。

都心で電車のアクセスが良い反面、車でのアクセスはいまいちです。というよりも、アクセスはいいのですが、割高で収容台数が少ない駐車場の確保と、人が多いことによる交差点での曲がれない問題などがあります。

上野公園の場合、第一駐車場が1時間400円で収容台数が100台しかありません。また、周辺の一般駐車場はそれ以上に割高ですので、車で行くことはオススメできません。

営業時間

営業時間は年中無休で開園しています。

ただし、桜のお花見の時期には朝の5時からとなります。

上野恩賜公園の見所

上野恩賜公園は江戸時代までは寛永寺の境内で上野山と呼ばれ、幕末の上野山戦争の舞台となりました。明治になって、芝、浅草、深川、飛鳥山とともに日本で初めて公園として認定されました。

上野恩賜公園入口

寛永寺は江戸城の鬼門にあたる北東に位置しています。徳川家康のブレーンと言われる南光坊天海が江戸城を守るために、鬼門にあたる北東に寛永寺を、裏鬼門に当たる南西には増上寺を建てたと言われています。当時は寛永寺と上野東照宮の境内の桜を中心とした公園でしたが、後に数多くの美術館や博物館が建設され、文化色と自然の調和が実現したそうです。都会にいながら広大な自然を体感することができます。

西郷隆盛像

上野といえばこの人「西郷隆盛」です。

西郷隆盛像

犬を連れている気のいいおじさんって感じです。作者は彫刻の世界で名をはせる高村光雲です。

今では上野のシンボル的な存在で、よく観光客が写真を撮っている姿を目にします。

上野の森美術館

上野の森美術館は日本初の私立美術館です。独自の美術展を行っています。

「怖い絵展」「ポールスミス展」などの企画展覧会がユニークで面白い美術館です。頻繁に企画展が変わることがありますので、何度も足を運んでいる美術館です。

国立西洋美術館

2017年に世界遺産登録された国立西洋美術館は、上野公園にある美術館の中でも一番魅力的と言っても過言ではない場所です。

国立西洋美術館

ル・コルビュジエの建築とされる美術館は、日本で唯一となる建築です。彼の作品に良く見られる「ピロティ」もあります。

企画展はもちろん、常設展も見所満載です。

地獄の門

また、庭には彫刻がたくさんあり、ロダンの考える人や地獄の門などが展示してあります。

ロダンの考える人

東京都美術館

東京都美術館は企画展が魅力的な美術館です。

東京都美術館

上野動物園の横にあり、入口はややわかりにくいですが、茶色いレンガの建物が目印です。

金曜の夜には20時までやっているのも社会人にとってはうれしいポイントです。

国立科学博物館

入り口の汽車と出口のクジラが印象的な国立科学博物館です。展示の量はとても多く、1日いても見きれないかもしれません。

国立科学博物館

常設展だけでも地球館には地上3階から地下3階まで、日本館には1階から3階まで展示があります。

日本館は日本列島の自然や生き物たち、歴史にまで至り、地球館では自然や生き物たちから科学技術、自然の仕組み、天文など、展示ジャンルも幅広い博物館です。

国立科学博物館

私が子どもの頃に何度も足を運んだ博物館です。出口のあたりではシロナガスクジラが見送ってくれます。

東京国立博物館

国立博物館は上野公園の一番奥にある博物館であり、質量ともに日本一の規模を誇る博物館です。

東京国立博物館

明治5年の開館で、日本の博物館で一番長い歴史ある博物館です。所蔵は約12万点にものぼります。魅力的な博物館ですので混雑も甚だしいため、館内の混雑状況はサイトで確認しておくと便利です。総合文化展では大人620円で3000点の文化財を見ることができますので、コスパも満足でオススメです。

東京国立博物館平成館

内部は本館、平成館、東洋館、法隆寺宝物館、黒田記念館で構成されています。

上野動物園

上野動物園は上野にある日本初の動物園です。上野といえばまずここを思い浮かべる人がほとんどだと思います。

上野動物園入口

名物はご存知の通りパンダです。園内には寛永寺の五重塔も建っています。そのほか、藤堂高虎ゆかりの地なども点在しています。

寛永寺五重塔

公営のため、日本の動物園の中でも圧倒的なコストパフォーマンスで、600円で1日中楽しむことができます。

老若男女に加えて外国人観光客にも人気の上野の定番スポットです。また常設の日本初のモノレールが西園と東園を結んでいます。

上野東照宮

上野東照宮は上野にある東照宮で、正式名称は「東照宮」ですが、他の東照宮との区別のために「上野東照宮」と呼ばれています。

上野東照宮入口

上野東照宮は徳川家康の死後、10年ほどたった後に、重臣である藤堂高虎と天海僧正によって、藤堂家の屋敷地であった上野に1627(寛永4)年、東照宮を造営しました。

上野にありながら戦争や震災などの災厄に一度も倒れることなかったそうです。江戸の面影をそのまま現在に残す、貴重な文化財建造物です。

上野東照宮

こちらが唐門です。

お金を払えば中に入ることも可能です。(唐門までは無料にて参拝が可能です。)

9:30~16:00 無休
大人(中学生以上)\500
小学生\200

上野大仏

上野大仏は上野恩賜公園の内部にかつてあった大仏で、現在は大仏の姿では存在しません。

上野大仏

関東大震災の時に、胴体と顔が壊れてしまい、一時別々に保管されていました。しかし、第二次世界大戦が始まると、鉄の需要が高まり、胴体は解体されてしまったのです。

上野大仏

ですので、現在は顔だけが残っています。

当時の写真もありますので、興味がある肩はぜひ立ち寄ってみてください。

清水観音堂

清水観音堂も上野では有名な建物です。寛永寺の伽藍の一つです。こちらも国の重要文化財で、京都の清水寺を模した舞台が見所です。

清水観音堂が有名になった理由は、清水観音堂の舞台の前にある月の松が歌川広重の「名所江戸百景」に登場する松のモデルになっているからです。

清水観音堂の月の松

こちらが月の松です。

いかがでしたか?

細かいところまで紹介していくと寛永寺だけでもきりがありませんので、今回はこの辺で。