佐倉城址公園と国立歴史民俗博物館で歴史を堪能しよう!
こんにちは。ゆうです。
今回は千葉県の佐倉市にある佐倉城址公園を紹介します。
Contents
佐倉城址公園とは?
佐倉城址公園は、佐倉城跡の跡地にある公園です。
公園内には天守閣跡をはじめ、水堀や土塁、空堀など城の遺構が多数残されています。天守閣跡脇の樹齢約400年の「夫婦モッコク」は千葉県指定天然記念物に指定されているほか、大木がいたる所にあり、緑あふれる城址公園です。
城跡としては天守閣跡や巨大な馬出し空堀、水堀に守られた南出丸や西出丸は平山城であった当時の姿を連想させる佇まいです。
その他にも昔、乳母が若君を池のほとりで遊ばせていた際、あやまって若君を溺れさせてしまったという哀しい話が伝わる「姥が池」や、小ぶりですが落ち着いた雰囲気の茶室「三逕亭」 (さんけいてい)があり抹茶を楽しむこともできます。
四季折々の花を楽しめるスポットで、桜や牡丹、梅、菖蒲園、紅葉などもあり、お弁当を広げて穏やかに過ごしている家族連れの姿を見ることができます。
また、佐倉市は成田市、香取市、銚子市と共に、日本遺産に登録されています。佐倉城址以外にも旧堀田邸や武家屋敷など歴史を感じることができる場所が点在しています。
営業時間
公園は24時間いつでも入ることができます。公園内にある歴史民俗博物館は9時半~17時まで、茶室の三逕亭は基本土日祝日のみの営業で10時から15時半までとなっています。
入園料
公園の入場料は無料です。もちろん国立歴史民俗博物館への入場やや茶室「三逕亭」でのお茶はそれぞれ料金が発生します。
国立歴史民俗博物館は常設展示は420円とコスパもいい感じです。
アクセス
都心から電車で行く場合は京成本線の「京成佐倉駅」から徒歩20分、JR総武本線の「佐倉駅」から徒歩25分です。ちょうど京成とJRの間に挟まれている感じです。
車の場合、東関東自動車道の佐倉インターから一般道で15分程度になります。
無料の駐車場はありますが、桜の時期には混雑が予想され、満車になってしまう可能性が高いですので、可能な方は公共交通機関を利用することをオススメします。
100名城スタンプ
100名城スタンプは国立歴史民族博物館の反対側にある佐倉城址公園管理センターに設置してあります。閉館中は外にスタンプ台がありますので、24時間押すことができます。センター内部には当時の天守の模型や古写真などが展示してありますので、城好きの方にはオススメです。
佐倉城址公園の歴史
佐倉城は、戦国時代中頃に鹿島幹胤(かしまもとたね)が築いたといわれる中世城郭を元に、江戸時代初期に佐倉に封ぜられた土井利勝によって築造された平山城です。
北に印旛沼、西と南に鹿島川・高崎川が流れる低地に西向きに突き出した台地先端に位置します。佐倉城は地形を巧みに利用し、水堀、空堀、土塁を築いて守りを固め、東につながる台地上に武家屋敷と町屋を配して、城下町としました。
江戸の東を守る要として、有力譜代大名が城主となり、歴代城主の多くが老中など幕府の要職に就いたことから「老中の城」と呼ばれました。なかでも、幕末期の藩主・堀田正睦(ほった まさよし)は、日本を開国に導いた開明的な老中として有名です。
維新後には城址に陸軍の連隊が置かれたために櫓や門などはそのほとんどが取り壊されてしまいました。そのため、現在は地形のみ復元整備され、当時の建物などは残っていません。
日本100名城に千葉県から唯一選出されている城郭で、土塁や堀のみになりますが、関東有数の整備状況がよい城郭です。
佐倉城跡の見所
佐倉城跡の見どころを紹介します。
馬出し空堀
国立歴史民族博物館の奥にあるのが馬出し空堀です。馬出しとは馬が出るところ。一時的に埋められていましたが、発掘調査の後復元、整備したそうです。
休憩所のそばには陸軍が置かれていた時代の便所後があります。
本丸・天守跡
佐倉城の天守は小ぶりであったように見えます。
現在は石垣なども残っておりません。現在は天守台の跡が生垣で囲んであります。
樹木が茂っているため遠くを見渡すことはできませんでしたが、天守台のあたりは標高が少し高くなっています。
2年前に来たときは、このような碑はなかったのですが、いつの間にかできていたようです。
堀田正睦とハリス像
佐倉城には佐倉藩を代表する藩主である堀田氏の中でも一番有名な堀田正睦の像があります。ハリスとの日米修好通商条約交渉に務めた老中として歴史の教科書にもでてくる人物です。
こちらが堀田正睦です。
こちらがハリス像です。当時は条約のために色々ありましたが、今では並んで同じ方向を向いています。
国立歴史民俗博物館
佐倉城址の境内には、国立歴史民俗博物館が建っています。日本で唯一の歴史に特化した博物館で、常設展示のボリュームや見ごたえは関東随一です。
入園料も420円と安く、ちゃんと解説を読みながら進んでいくと全ての展示を見終えるまでに1日かかってしまいます。第一から第六展示場まで時代に沿って歴史の流れを学ぶことができます。当時の家や街の模型や地図、手紙に加えて食事の模型など、見ていて飽きない展示内容で、子どもでもある程度の年齢であれば楽しめるかと思います。
内部は写真撮影に制限がありますので今回は紹介できませんが、歴史好きな方でしたら楽しめるかと思います。
国立歴史博物館のエントランスで左手の方角を見ると素晴らしい景色を見ることができます。
ミュージアムショップの上のガラスを通して外を見ると、まるで桜を描いた絵画のようです。柱によって枠が作られ、それが額のようで、中央には堂々たる桜の木があります。鳥肌ものの美しさです。
佐倉城の桜
現在本丸周辺には桜が植えてあり、3月下旬から4月上旬にかけて美しい花を咲かせます。
始めはソメイヨシノや早咲きの枝垂桜、終わりには八重桜が見ものです。
さくら祭りでは出店なども出ており、賑わいもなかなかです。
いかがでしたか?今回は佐倉城址について紹介してきました。
千葉県が誇る佐倉藩を培った佐倉城、ぜひ皆さんも訪れてみてください。