古都・鎌倉で大切な人と素敵なデートを楽しもう!

今回は神奈川県の鎌倉を紹介いたします。

鎌倉は大切な恋人とのデートや家族、友達同士でいくにも楽しめるスポットですので、その魅力を少しでもお伝えできればと思います。

古都・鎌倉について

鎌倉は神奈川県の三浦半島の西側に位置し、都内からのアクセスもJR横須賀線で1時間程度です。東西北を山に囲まれ、南側が相模湾に面している鎌倉は、防御面で優れていることから、1185年に源頼朝により鎌倉幕府が開かれ、日本の政治の中心がこの場所にありました。しかし室町時代以降に衰退し、時代において行かれた場所です。

しかし「古都」である事に違いはなく、鎌倉には繁栄した時期に作られた寺院や神社などの史跡がしっかりと残っています。

鎌倉駅

竹林が美しい報国寺

以前はそんなに有名ではありませんでしたが、最近若い人たちの間で話題となっている場所が報国寺です。報国寺は鎌倉駅から金沢八景方面に向かうバスで10分程度です。徒歩で行くのは少し大変かもしれません。

報国寺

報国寺で迎えてくれるのはひっそりとした門構えです。報国寺は臨済宗のお寺で、鎌倉時代に開かれたと言われています。足利氏と上杉氏の菩提寺となっていたそうです。

枯山水

こちらは枯山水です。枯山水とは、石を川に見立てて作った庭園です。

報国寺の一番の見どころである竹の庭には入場料が200円ほどかかります。

報国寺竹林

かすかに届く木漏れ日が美しく、都会の喧騒を忘れさせてくれます。

報国寺地蔵

苔にまみれた地蔵たちも雰囲気を演出してくれています。

竹林の最奥には、抹茶を飲める場所があります。サラサラと耳を撫でる葉擦れの音が心地良い園内で抹茶を頂くのはとても格別です。懐紙も記念に持ち帰れます。

報国寺抹茶

鎌倉幕府ゆかりの地・鶴岡八幡宮

鎌倉と言ったら一番はじめに名前が出てくる場所がこの鶴岡八幡宮だと思います。鎌倉駅から歩いて10分くらいの場所にあります。

鶴岡八幡宮入口

鶴岡八幡宮の歴史

鶴岡八幡宮は相模国の一宮で、東日本で一番大きな八幡宮です。鶴岡八幡宮の始まりは源頼義が奥州平定の後、材木座に源氏の氏神として八幡宮を祀ったのが始まりと言われています。

その後、源頼朝が鎌倉に幕府を開く際に現在の場所に移されました。鶴岡八幡宮は関東の守護として、そして国家鎮護の神社として全国で祀られるようになりました。

現在の建物は江戸時代の建築で、流権現造りとなっています。

鶴岡八幡宮

階段の手前にある舞殿は源義経の妻にあたる静御前が舞を納めた場所とされています。

鶴岡八幡宮舞台

由比若宮遙拝所(ようはいじょ)

鶴岡八幡宮において本宮とは別に、もう一箇所ぜひお参りしておくべき場所があります。

それが由比若宮遙拝所です。一見なんなのかわからなそうな場所ですが、実は鎌倉と源氏の結びつきに関わる大事な場所です。

現在の鶴岡八幡宮は源頼朝がこの場所に移したものです。それ以前は鎌倉の材木座というところに、前九年合戦に赴く際に京都の石清水八幡宮から勧進した社がありました。この由比若宮が源氏と八幡宮の結びつきの始まりでした。

由比八幡遥拝所

鶴岡八幡宮の遙拝所から向かうと、材木座の由比若宮をお参りすることが出来ます。この直線上に由比若宮があるのです。ぜひお参りしましょう。

階段の大銀杏

大いちょう

鶴岡八幡宮に向かって階段の左側にあるこの大銀杏は、三代将軍の源実朝が二代将軍で実の兄にあたる源頼家の息子である公暁に暗殺された場所です。源実朝は「金槐和歌集」を作られるほどの和歌の実力がありました。政治よりも文化に深い関心を寄せていて、政治にはほとんど関わっていなかったのですが、北条氏の謀略により、暗殺されてしまいました。その現場がこの鶴岡八幡宮の大銀杏です。鶴岡八幡宮で行われた、歌会の帰り道だったそうです。

高徳院(鎌倉大仏)

鎌倉駅まで戻り、江ノ電に乗り込みます。目指す場所は高徳院。高徳院は江ノ電の長谷駅が最寄り駅となります。

鎌倉で2番目の名所ですが、一般的に「鎌倉大仏」と言われる場所の正式名称がこの高徳院です。

高徳院

高徳院の本尊は国宝に指定されています。胴造りの阿弥陀如来像です。

美しいですね。仏像特有の凛々しい表情の中に慈愛の心が垣間見えますね。

鎌倉大仏

胎内見学

ちなみに鎌倉大仏では20円で胎内を見学することが出来ます。大仏の中に入れることなどめったにないと思うので、一度は経験してみるのもいいかもしれません。しかし胎内に真夏に行くのはおすすめしません。なぜならまるで鍋の中ですから。

与謝野晶子歌碑

こちらは高徳院の奥にある与謝野晶子の歌碑になります。「かまくらや みほとけなれど 釈迦牟尼(しゃかむに)は 美男におわす 夏木立かな」という和歌が刻まれています。

与謝野晶子といえば戦場に赴く弟のことを詠んだ「君死にたまう事なかれ」の詩で有名です。

この歌は「夏の木立の中に佇む鎌倉の大仏様は御仏であるにも関わらず、ハンサムな方だなぁ」という内容です。釈迦牟尼とは釈迦如来のことを指しますが、鎌倉の大仏は阿弥陀如来です。ここは間違えたのか、あえて釈迦如来と歌ったのかははっきりしていないそうです。

与謝野晶子歌碑

鎌倉の町を望める長谷寺

こちらは高徳院のすぐそばで、江ノ電の長谷寺駅から徒歩5分程度にあるのがこの長谷寺で。鎌倉ではかなり有名なお寺になります。別名を長谷観音といい、本尊は十一面観音菩薩像です。

長谷寺

長谷寺は観音山の裾野と中腹に境内がある寺院です。

下境内

下境内は2つの池を中心とした回遊式庭園となっています。ここでは四季折々の草花や、池で優雅に泳ぐ錦鯉などを鑑賞できます。

また仏像や地蔵も各所に置かれており、表情豊かに私達を迎えてくれます。

彼岸花とお地蔵さま

奥には洞窟があり、色々な仏様が配されており、その中も散策することが出来ます。狭く薄暗い洞窟を進むので、ちょっとスリリングでRPGの冒険者の気分になります。

 

9月の終わりに行きましたが、その時の見頃の花は彼岸花でした。曼珠沙華とも呼ばれるこの花は日本の秋の風物詩として私達の心にも根付いていますよね。基本的に赤い花びらですが、稀に白い花びらの彼岸花を目にすることが出来ます。私も長谷寺の境内で見つけることができました。個人的には赤のほうが死を連想させる様相で儚げで美しいと感じますが、白い曼珠沙華も悪くありませんね。

長谷寺の彼岸花

上境内

上境内には本尊の長谷観音が安置されている観音堂をはじめ、主要な建造物があります。

長谷寺本堂

長谷観音は残念ながら写真不可でした。

観音堂に入ると、目の前に黄金の観音様がおります。まず入った瞬間に空気が変わります。

そして観音様と目があった瞬間に、背筋に電流が流れたような感覚になります。本当に感動します。熱心な仏教徒ではない僕ですら、鳥肌が立ちました。思わず手を合わせてしまいます。一度入っておきたい場所として、堂々とおすすめします。

 

上境内には見晴らし台があります。上境内は観音山の中腹にあるので、かなり広範囲で鎌倉の街が見渡せます。

長谷寺からの景色

サンセットは由比ヶ浜へ

長谷駅から徒歩5分以内で由比ヶ浜の砂浜にたどり着くことができます。今までのコースでゆっくりと散策すると、ちょうど夕暮れ時になります。

由比ヶ浜海岸

黄昏時のひと時を海岸でゆっくりと過ごすのもいいかもしれません。

特におすすめなのは恋人とのデートのフィナーレです。誰でも考えていることは同じなようで、肩を寄せ合っているカップルや、砂に文字を書いて遊んでいるカップルがいました。

砂に残された文字

数分前に女の子の方が書いてました。幸せそうですね。

そんなこんなで鎌倉をあとにします。

見送ってくれる江ノ電

 鎌倉の名物

鎌倉で有名な銘菓といえば「鳩サブレー」。そのほかにも「鎌倉ハム」や「鎌倉ビール」など鎌倉は関東で有数の美食の街です。そんな鎌倉の名物をいくつか紹介します。

しらす丼

鎌倉には名物がたくさんあります。いちばん有名なのは鳩サブレですが、鎌倉のランチと言ったらしらす丼です。今回食べたシラス丼はコチラです。

鎌倉名物シラス丼

本当は生シラス丼が食べたかったのですが、待ち時間の関係上、並ばなくて入れる場所で、釜揚げしらす丼を食べることにしました。

タコせんべい

江ノ電の長谷駅から高徳院へ向かう道の途中にはタコせんべいの店があります。

タコせんべいとは小麦をまぶしたタコをプレス機で焼くせんべいです。プレス機で圧をかけるときの「ピュー」「プシュー」という音が忘れられません。悲しそうにタコが泣いているような音です。ビールにも合いそうなおせんべいです。

タコせんべい

すいません。写真を撮る前に食べてしまいました…。半分くらい食べ終わった状態がこんな感じです。

「丸焼きタコせんべい」という店で、高徳院までの食べ歩きに最適です。価格も350円とリーズナブルで、一枚の大きさもあるので、小腹を満たすには十分です!

 小町通り食べ歩き

鎌倉駅の東口から左手の方角に進むと、小町通りがあります。

小町通り入口

小町通りは鶴岡八幡宮の参道に並行するように通っており、休日には人が溢れ、前に進むのが大変なほどの賑わいを見せています。ファッション関連のお店や、グルメ、お土産屋など様々な店舗が軒を連ねています。

コロッケが有名なこちら

紫芋コロッケと牛肉コロッケ

紫芋コロッケと牛肉コロッケです。

鎌倉茶々

こちらのお店では抹茶アイスがおいしいです。口に含むと冷たい舌触りとともに抹茶の香りが広がり鼻孔をくすぐります。甘すぎず、程よい苦味が後味として残ります。

抹茶アイス

まとめ

いかがでしたか?

鎌倉は友達同士でも、恋人とも、家族とも楽しめるスポットになっています。

今回紹介したのは鎌倉では定番寄りのコースですが、一日では紹介しきれないほどのポテンシャルを秘めています。何度訪れても飽きない街ですので、ぜひ一度訪れてみては?

報国寺

鶴岡八幡宮

高徳院

長谷寺