甲斐一宮「浅間神社」周辺をサイクリングしよう!

浅間神社

こんにちは、ゆうです。今回は山梨県です!

今回のメインは山梨県の笛吹市です。笛吹市な玄関口は石和温泉駅ですが、回る場所の関係で山梨市駅からのスタートとなります。

山梨市駅

電車の旅のお供に…

電車で出かけるときの一番の不具合はスポット同士が離れているときに歩く時間がかかることですが、そんな時はレンタサイクルを使うと便利です。

メインステーションや観光案内所、各ホテルなどで準備してある可能性があります。

今回は石和温泉駅よりも山梨市駅のレンタサイクルの方が安かったのでこちらから行くことにしました。山梨市駅を北へ徒歩1分で着くことができる「街の駅やまなし」で借りることができます。

レンタサイクル

なんとこちらのレンタサイクルは1台100円という破格です。時間制をとっていることが多いですが、このレンタサイクルは時間制でないのです。しかも100円。お財布にやさしいですね。

今回は笛吹市の一宮周辺を目指します。

笛吹市とは

甲府盆地のほぼ中央に位置する笛吹市は笛吹川を中心として北を山梨市、西を甲府市、東を甲州市に囲まれています。市内を流れる笛吹川は最上川、球磨川とともに日本三大急流のひとつであり富士川水系であるため、洪水をおこしやすい暴れ川として有名です。

 

甲斐一宮「浅間神社」

今回一番最初に目指した場所は山梨市駅から自転車で30~40分走ったところにあります。甲斐の国の一宮「甲斐浅間(あさま)神社」です。ちなみに道中は途中までは下り坂、笛吹川を超えたあたりから少しずつ登り坂となっています。

浅間神社入口

浅間神社といえば静岡の富士山本宮の方が有名ですが、甲斐の一宮も浅間神社です。

御祭神は静岡の富士山本宮浅間神社と同じ富士の神「木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)」です。

木花開耶姫は農業や酒造の神様として有名ですが、それだけでなく木花が咲くごとく美しい姫という名前の由来にもある通り、美しい女性の象徴であり、婚姻や安産の神ともいわれています。

お宮参りを行っている家族連れがいました。

浅間神社楼門

鳥居から境内に入ると、立派な楼門が参拝者を出迎えてくれます。

手水舎

こちらは手水舎です。静けさの中の水の音が印象的でした。こちらで手を清めます。

浅間神社

こちらが本殿になります。本殿は入母屋造りで、拝殿は唐破風が特徴的な建物です。

甲斐浅間神社

山宮神社の遥拝所も浅間神社にあります。遥拝所とは離れた神社などを拝むために作られた場所です。簡単に言うと出張所のような形ですね。山宮神社は浅間神社から2キロほどの場所にありますが、こちらで遥拝することができ、御朱印もこちらにていただくこととなります。

山宮神社遥拝所

勝沼バイパスの鳥居も大きくて素敵です。

勝沼バイパスからの浅間神社

国分寺跡・国分尼寺跡

甲斐一宮の浅間神社から自転車で5分~10分程度移動すると、甲斐の国分尼寺跡があります。国分尼寺跡は勝沼バイパスから少し入ったところにあり、昔の発展が今は見る影もなく、草が生い茂って時代に取り残されたようです。

甲斐国分尼寺跡

荒れた地に柱止めの石だけが残っています。説明看板もあるのですが、あまり訪れる人がいないのか、色落ちして読みにくかったです。

甲斐国分尼寺跡

もちろん跡なので建物などの建築物は何一つ残っていませんが、しっかりと柱の跡なども残っています。

国分尼寺から5分くらい上っていった場所に国分寺があります。

甲斐国分寺跡

跡を見る限り、国分寺と国分尼寺を比較すると国分寺の方が大きいようです。

国分寺のほうも景色は荒涼としていて、興味がない人には退屈かもしれません。しかし、ないからこそいろいろと想像できる楽しみがあります。東京も1500年後にはこのような荒地になっているかもしれませんね・・・。

甲斐国分寺塔跡

上の写真のように押上駅周辺に「スカイツリー跡」とかいう史跡が残るかもしれません!

 

根津記念館

山梨市側に戻るついでに根津記念館に立ち寄ってみましょう。

根津記念館は東京の表参道にある根津美術館で知られる根津嘉一郎の記念館です。この地で根津家は豪商で、根津嘉一郎は山梨市の出身の実業家です。現在の中央線の整備や東武鉄道の再建など、鉄道事業に敏腕を発揮し、「鉄道王」と称される人物になりました。

また、甲州財閥と呼ばれた甲斐の豪商たちの代表でした。また、芸術を愛し、海外に日本の美術品が流失するのを防ぐためにコレクションに加え、教育への関心も高く、現在の武蔵大学(旧制武蔵高等学校)の創立など、日本の近代化に貢献したそうです。

また、地元に対する愛情も強く、根津橋などの公共事業をはじめ、山梨県の全小学校へピアノやミシンを贈るなど、多岐にわたります。

根津記念館

根津記念館は旧青梅街道に面して正門があります。こちらは長屋門で国の登録有形文化財となっています。この壮大な長屋門でチケットを購入します。

入館料は大人で300円とかなりリーズナブルで、混んでもいないので比較的ゆっくりしたい方にお勧めです。

根津記念館

この記念館は残っていた設計図を基に復元された建造物です。

根津記念館庭園

こちらは根津記念館の庭です。借景を用いています。借景とは、背後にある山などの景色を庭の景色と一体化させるように見せる技法です。

倉

こちらの八倉は展示室となっております。

常設展示には嘉一郎が小学校に寄付したとされるピアノや、コレクションの一部が展示してあります。他にも嘉一郎が「鉄道王」と呼ばれるまでに至った軌跡を年表形式で学ぶことができます。

地元に愛され、地元を愛した英雄だったのだと実感できる場所でした。

まとめ

いかがでしたか。今回は笛吹市の一宮地域を中心に紹介してきました。

電車での旅で困るのが駅からの移動手段ですよね。有名な観光地の場合は周遊バスなどの交通が整備されていますが、マイナースポットだと移動時間の方が長いこともしばしばあります。そんな時はぜひレンタサイクルを活用してみてください!

知らない街を自転車で風を切るのもおすすめです。

甲斐浅間神社

根津記念館