石の街大谷地区で幻想的な景色を堪能しよう

大谷資料館の様子

今回は栃木県の宇都宮市の、大谷地区について紹介します。

大谷地区とは

栃木県宇都宮市の北西部に位置する大谷地区は、大谷石(おおやいし)を産出する地区を指します。大谷地区は「地下迷宮の秘密を探る旅~大谷石文化が息づくまち宇都宮~」として、日本遺産に登録されています。

アクセス

電車で行く場合、JR宇都宮線、新幹線などが乗り入れる、宇都宮駅西口の6番乗り場からバスで約30分です。

車で行く場合は東北道の鹿沼ICか宇都宮ICから一般道を15分くらいです。中間くらいなので、どちらからいってもあまり変わりません。外環の開通により千葉方面からもアクセスがしやすくなりました。

大谷資料館には、無料駐車場も完備されています。駐車場から大谷資料館までは5分程度歩きますが、収容台数も多いため、車で行くのもおすすめです。

ただし、カーナビに住所で行先指定をすると、敷地の広さから、山中で迷子になる可能性があるそうです。電話番号で検索することをおすすめします。

大谷資料館

大谷資料館は全国でここでしか算出されない、大谷石に関する資料館です。

大谷石は2千万年前の火山活動により生まれた、温かみのある肌合いが特徴の緑色凝灰岩で、軽くて加工がしやすく、耐久性や耐火性にも優れるため、旧帝国ホテルなどでも使われています。

営業時間

大谷資料館の営業時間は季節によって異なります。4月から11月までは9時から17時で、12月から3月までは9時30分から16時30分です。

休館日は4月から11月までは無休で、12月から3月のみ火曜日が休館日になっています。年末年始の12月26日から1月1日までも休館日となっています。

入館料

大谷資料館の入館料は大人が800円、小中学生が400円です。未就学児は無料となっています。駐車場は無料ですので、比較的良心的な価格になっています。

大谷資料館は採掘した後の明らかに人工的と思われる断崖に囲まれています。

大谷資料館の周辺

大谷資料館の片隅にはカフェがあります。

大谷資料館のカフェ

こちらのカフェでは栃木県の食材を使ったガレットを食べることができます。

猿芸の会場

こちらの岩の中では、猿の曲芸が開催されています。時間の都合上、見ることはできませんでしたが、動物好きの方はぜひご覧になってみてはいかがでしょうか!

大谷資料館外観

こちらが大谷資料館の建物です。大谷資料館には大谷石の採掘に関する資料が展示されています。

大谷資料館の一番の見どころは採掘場跡です。こちらから地下の採掘場へと下っていきます。採掘場は外より気温がかなり低いため、体温調節に注意しましょう。

大谷資料館内部

採掘場跡は映画の撮影やイベントも行われる地下空間です。人形が当時の様子を物語っています。

当時の様子を再現する人形

インディジョーンズに出てきそうな世界が広がっています。

そのほかにも、採石に使われた道具など、いい感じの展示です。ライトアップされていますが、段差が多いため、足元には注意しましょう。

採石に使われた道具

仮屋崎省吾さんの作品も展示してあります。

仮屋崎省吾の作品

大谷資料館は車いす、ベビーカーでの入館はできないと思います。また、坑内もかなり暗くなっていますので、お子様連れの方は目を離さないように注意しましょう。

大谷寺

天然の洞窟の中にすっぽりと包まれた大谷寺は、810年に弘法大師によって開基された洞窟寺院です。

本尊は、高さ4mの岩彫りの千手観音で「大谷観音」と呼ばれ、日本最古の磨崖仏と言われています。また、板東33箇所19番の札所でもあります。

大谷寺入口

拝観時間

拝観時間は夏季と冬季でわかれています。4月から9月は8時30分から17時、10月から3月が9時から16時30分です。休業日は1月から3月の第2、第4木曜日と年末の12月19から31日となっています。

 

拝観料

拝観料は大人400円、中学生200円、小学生100円です。こちらも未就学児は無料となっています。駐車場も参拝者は無料で、50台ほど用意されています。

館内は撮影禁止とのことでしたので、写真は撮れませんでした。

大谷寺のご本尊は、大谷石に彫られた千手観音で、平安時代に弘法大師空海が彫ったとされています。

大谷寺の門

こちらが入り口です…。

現在工事中のため、とても残念な姿ですが…。参拝は可能になっています。

大谷寺外観

こちらが本堂です。

巨大な大谷石に守られているような姿をしています。

ガイドさんが案内しながら中へ入るシステムになっていますので、勝手に入ることができませんでした。タイミングによっては中庭で10分くらい待つ可能性があります。

本堂のわきには釈迦三尊、薬師三尊、阿弥陀三尊が彫られています。これらの石仏は国の重要文化財に登録されています。

弁天堂

こちらは弁天堂です。綺麗な中庭で、中央部の弁天島に建っているのが弁天堂です。

宝物館入り口

こちらは宝物館です。

拝観者は無料で見ることができます。主に工事中の出土品などが展示されています。

 

いかがでしょうか?

大谷地区には、このほかにも「平和観音」をはじめとする石の彫刻や、大谷景観公園など、美しい景色を見ることができます。また、大谷石の加工を体験することができる施設など、見どころ満載です。

ぜひ足を運んでみてください。

大谷資料館

大谷寺