奥州一の史都・多賀城を散策しよう!
今回の夏の旅行は仙台周辺になりました。東北地方の中心、仙台市の隣にある多賀城について紹介します。
多賀城とは
多賀城は宮城の中央部に位置し、東を塩釜、西を仙台に挟まれた場所にあります。
多賀城の歴史は古く、陸奥国の国府が置かれており、東北地方の中心だっただけでなく、大和朝廷における対蝦夷の前線基地としての役割を担っていた多賀城。
史都・多賀城とプロモーションしている通り、市内には遺跡や歌枕の地など数多くの史跡が存在しています。
アクセス
多賀城市は宮城の拠点である仙台からすぐなので、電車でのアクセスは良好です。市内には2つの駅があり、仙台駅から東北本線に乗っていくと国府多賀城、仙石線に乗ると多賀城につくことができます。この2つの駅は意外と離れていますので、目的地に合った路線を使うことをおすすめします。
多賀城の見どころ
ここからは多賀城の見どころを紹介します。今回は市の北部、国府多賀城駅周辺を散策しました。
国府多賀城は比較的新しく作られた駅舎です。
館前遺跡
多賀城駅を出て左手に見えるのが館前遺跡です。国司の館と思われる建物群6棟の跡が発見されているそうです。
このような史跡がいっぱい残っているのは本当に素晴らしいと思います。
館前遺跡の上部からは国府多賀城駅が見渡せます。すぐ横を電車が走る姿も見ることができます。
多賀城跡
多賀城跡は日本100名城に登録されている城郭です。
多賀城は奈良時代から平安時代にかけて築かれた城郭であるため、現存する建物等はありませんが、それゆえに想像力を掻き立てられて、歴史好きにはたまらない城跡ではないでしょうか。
現在でも発掘調査が行われています。
アクセス
多賀城跡へは仙台駅から東北仙石ラインに乗り10分程度。国府多賀城駅が最寄りとなります。仙石線の多賀城駅からはタクシーで10分程度かかりますのでご注意ください。
国府多賀城駅から多賀城跡までは徒歩15分ですが、道中のいたるところに史跡があるため、全く退屈はしませんでしたが、解説を読みながらだと15分ではつきませんでした。
車でのアクセスの場合、三陸沿岸自動車道の多賀城ICから5分程度。無料の駐車場も20台分用意されているので車でのアクセスも良いでしょう。
歴史好きの私としては駅前から史跡がずっと続いているため、ぜひ歩いて散策することをおすすめします。見学自由となっており、24時間365日、無料で散策できるのも嬉しいポイントです。
多賀城跡は奈良の平城宮跡、福岡の太宰府跡とともに日本三大史跡に数えられているそうです。
多賀城跡の見どころ
多賀城は奈良時代に大野東人(おおののあずまひと)によって創建されました。
広大な城内の中央には、陸奥国府と鎮守府が置かれ、政務や儀式を行う政庁がありました。駅側から向かうと政庁の手前に南門跡があります。
柱の跡などが復元されており、建物の規模が容易に想像できます。
こちらは政庁跡です。駅の方向から来ると最も奥にあります。
政庁とは、漢字の通りで政務を執り行うところを指します。
100名城スタンプ
100名城スタンプは多賀城の最奥部の管理等にあります。
東北歴史博物館
東北歴史博物館は東北有数の博物館です。
東北本線の国府多賀城駅の目の前にあり、宮城県のターミナルである仙台からのアクセスも良好です。
今回は時間の関係で博物館によることはできませんでしたが、次回はぜひ寄ってみたいと思います。
お得な切符について
今回の旅では仙台を中心に松島や秋保温泉などに行きましたが、その時に使用したお得な切符が「仙台まるごとパス」です。
大人2720円、子ども1360円で2日間、指定エリアの交通機関を使用することができる切符になっています。1日あたり1360円です。
この切符を使うとフリーエリア内のJR、仙台市営地下鉄、循環バスの「めーぐる」、仙台市営バス、阿武隈急行などを自由に乗り降りすることができます。
今回紹介した多賀城もフリーエリア内に含まれていますので、仙台周辺を観光する際はぜひ使ってみてください!
いかがでしょうか?
多賀城は昔の県庁所在地であったため、東北地方の政治、経済の中心でした。今でこそ東北地方の中心は隣の仙台市となっていますが、東北地方の発展の先駆けといえるでしょう。
東北歴史博物館と多賀城址はセットで回っても半日程度で回れると思いますので、そのまま東北仙石ラインで塩釜や松島へ足を延ばすもよし、仙台へ戻るにも便利ですので、機会があればぜひ足を運んでみてください!